ソーシャルキャピタル事業の理念
人と人との繋がりと信頼関係から生まれる価値・・・我々はそれを【ソーシャルキャピタル】と呼んでいます。
我々の生活をより良いものとしてくれる未だ見ぬ眠れる価値、あるいは新しく生まれてくる価値・・・
そのような【価値(=ソーシャルキャピタル)】を社会に創造したく、我々は活動しております。
さて、投資の世界でよく聞かれるのが【リターン】という言葉です。リターンは大事な要素で、ある意味で投資の目的とも言えるかと思います。しかしながら、リターンには将来起こりうるリスクがつきもので、残念ながら確約されるものではありません。
そのような中、世間ではリターンのみに目がいき、リスクはおろか投資の理由なども持たないまま資金を投ずる方がいます。将来、期待したリターンを得られれば問題ないのですが、多くが「話が違うじゃないか!投資なんてしなければよかった」という結末を迎えます。それが故か、企業など投資をされる側も過度に投資家を意識しすぎ、本来採るべき長期戦略を曲げることもあります。投資家の【理由なき投資 】と、企業の【投資家迎合主義】。
これは日本だけの話ではありません。世界でも同じように起こっていることなのです。しかし、それでいいのでしょうか?
素晴らしいことを思いつき、世の中でそれを実現させるのが事業家の役割です。一方で、直接事業に関わることはできないものの、そのような事業家を資金面でサポートするのが投資家の役割となります。その事業が世の中で価値を生むことを目的として、事業家と投資家が手を結んでお互いの出来る分野で展開していくのです。
上の例のように、【リターンのみを目的】とした資金の出し方をしたら大変な結果となってしまった。しかしながら、【事業自体が世の中で価値を生むこと】を同じ目的として共有し、その結果、上がったリターンを分配するという本来の投資の流れを押さえていたら?
投資を、資金の【出し手】と【受け手】としてのみ捉えてしまうと、どうしても【出し手】の方が立場的に上になりがちですが、そうではなく、ひとつの事業を【アイデアと実行力】、そして【資金】という事業に必要な要素を分担するパートナーとして捉えると、またイメージが変わるのではないでしょうか。
そうした結果から生まれてくる【リターン】は、何も金銭的なものだけを指していない、そう実感することと思います。【社会との繋がり】【信頼関係】という、目には見えないけれども、何か暖かく心地の良い【リターン】が多くの方のもとへ返ってくることを、我々は切に望んでいます。
そしてそこから新しい【ソーシャルキャピタル】が育まれることを期待して。